育児・介護で柔軟な働き方がリスクヘッジになる時代。これからの時代にマッチした飲食店開業プランを考えてみた

集客が見込めるようなそこそこ交通量がある場所に物件を借りて、造作を作って、営業をして…という一般的な飲食店の開業方法は、何か差別化できる商品なりサービスがなければ、これからの時代はかなり厳しい道です。

そこで今回私が「これから飲食店をやるんだったらこれがベストであろう」と思われる開業スタイルを考えてみました(実現できるかどうかは別として)。

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店舗兼自宅を購入。旦那がサラリーマン、奥さんが店主。

理由は後につらつら解説するとして、現時点で私が考える飲食店開業のベストスタイルはこれです。可能性が高そうなパターンとして旦那サラリーマンで奥さん店主と書きましたが、別に逆でもいいんですよ。むしろこれからの時代は逆のパターンが増えるかもしれませんよね。

サラッと書きましたけど、この結論には深い深い理由が裏付けにあります。一つずつ挙げていきます。

店舗兼自宅の購入でトータルのコストカットを図る

一生賃貸でいいという人には当てはまらないかもしれませんが、人生の大きなテーマであるマイホーム購入に店舗購入をドッキングするというのは、勇気は要るでしょうが悪くない選択肢だと思います。

店舗を用意するには、保証金(普通は家賃10か月分)、仲介手数料、造作代などがかかります。どんなに小さい店舗でも800~1000万くらいは必要となります。造作代は変えられないでしょうが、店舗兼住宅であれば保証金と仲介手数料は浮かすことができます。(マイホーム購入のみでも仲介手数料はかかる場合がありますが、店舗の契約と合わせて2回払わなくて済みますよね)

開業のために資金を貯めていた方は、これを頭金にすることができますね。同じ資金でも大家の懐に眠ってしまうだけの保証金にするか、自分の資産となる住宅の頭金にできるかの差は大きいと思います。

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夫婦のうち一人がサラリーマンになることでローンが組める

昔から飲食店というのは、頑張って最後には自分の店を買い取るのがゴールというイメージがあります。なぜなら飲食店オーナーは簡単にローンが組めないからなんですね。

ということは住まいも賃貸、仕事場も賃貸ですから相当稼がないと永遠に自分の城なんて持てません。いつまでも他人の土地で小作人やるしかないんです。稼いだお金はほとんど捨て金になります。

だからこそ夫婦のどちらかが信用のある職業に就く必要があります。加えて、店舗兼住宅の新築は「その土地に根を張って暮らします」と宣言するようなものですから自治体の補助が出ることがあります。例えばこちらの倉吉市のHPをご覧ください。

住宅ローンに限らず、クレジットカードを作ったりなど、家族が信用を担保しやすい職業に就いてるというのは人生の至るところで威力を発揮します。

融通のきく自宅開業は子育て・介護で大きく力を発揮する

これです!私が本当に言いたかったメリットの8割といっても過言ではないかもしれません。子育て・介護があると、時間的に大きく制約されます。以前、飲食店のデメリットで「仕事が店でしかできない」という話をしました。

あなたは飲食店に向いてますか?開業前に飲食業のデメリットを考える
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しかし、自宅開業だけは別です。店でしか仕事ができないのは同じですが、自宅開業ならグンと自由度が増します。例えば自宅開業でない場合、風邪ひいて店を休もうと思っても「今日は臨時休業します」の貼り紙をしに一度は店に行かなきゃいけないんですからね。でも自宅開業ならすぐです。通勤時間0分ですからね。

私も5年前に初めて出産しましたが、本当に、出産育児というのは体力も時間も奪われるものです。加えて、出産後の女性が働き続けるのに、日本はまだサポートが十分ではありません。近くにじじばばが住んでなければほぼ無理です。

ですが飲食店オーナーなら、営業時間は自分で決められるんです。飲食店は儲けるためだけのビジネスとしてはなかなか厳しい業種ですが、同じ時間拘束されるのなら、労働時間あたりの収入はアルバイトやるより効率はいいです。

これからの時代、子育てや介護による離職をどう攻略するかが重要になってきます。この「仕事の融通がきく」ということは長い人生においてプライスレスの価値を発揮すると思います。個人的に、奥さんが自営業というのが家庭運営においてベストなスタイルだと私は考えています。

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夫婦で話し合いながら営業できる。共通の目的が持てる。

飲食店のデメリット編で、飲食店オーナーは孤立しやすいから相談相手をもて、という話をしました。たとえ店の営業が夫婦どちらか片方だったとしても、運命共同体には変わりありませんから、相談相手としては十分ですね。

精神的に余裕をもって経営できる

これはメリットと言い切ってしまっていいか分かりませんが、家賃に相当するローンの何割かはサラリーマンである夫(または妻)が負担してくれますので、精神的に多少はラクなはずです。

私が飲食店オーナーだった頃、周りの飲食店は景気が悪くなるにつれ次々と値下げをしていきました。私は据え置きを貫きましたが…。売上が悪くなると、どうしても人って「値下げで解決したい病」にかかってしまうんですね。

これははっきり言って地獄の入り口なんです。いったん下げたらもう戻せないことを肝に銘じなければなりません。商品の値下げとは、自分の労働の価値を自ら下げる行為なんです。

しかし、家賃やら人件費やら、どうしても逃げられない出費に追われると自分の労働の対価なんて偉そうなことをほざいてる場合ではなく、何でもいいから売上を作らなければならなくなってしまいます。

収入の柱がもう一本あるということは、落ち着いて商品のクオリティに集中しやすいと思います。しっかり利益をのせた値段で販売する。ただし、それに見合うクオリティの商品を提供する。商売は、これを愚直に貫くしかありません。

ただし、夫(妻)がサラリーを稼いでくれるからといって、それに甘えて努力を怠ってはいけません。メリットと言い切っていいかわからないといった理由はこれです。背水の陣がないことで、商売に対する真剣な思いがなくなってしまう可能性はあります。

飲食店が続けられなくてもアイデア次第でリスクヘッジ

店舗スペースが自宅にあれば、例え何らかの事情で飲食店が続けられなくなっても他の商売を模索できます。多少改装は必要でしょうが。例えば物販・教室など。

飲食店経営で料理の腕に自信がついて、周囲の評価もあれば料理教室に舵を切るという手もあります。完全に料理教室にシフトしなくても、身体の負担や収入のバランスを考えて曜日によって店と教室を別々にやってもいいかもしれません。そこは柔軟に。

あるいは公文のような学習塾でもいいかも。一般家庭で奥さんがパートがわりに公文を経営するというのはよくある話ですが、やはり自分の家に他人をあげるのは抵抗があるし、スペースが確保できないと規模も限られます。ビジネスとしてやってる方は、家賃払ってビルの一室を借りてやったりしてます。この点、店舗スペースがあれば家賃の心配をせず気楽に始められます。

他にもアイデアはあるかもしれません。酒のつまみになれば、と思って書いた記事ですが…。我ながら、案外美味しいプランなのかも。

気を付けるべきリスクは離婚

このプランが現実的でない大きな理由はこれでしょう。離婚してしまったらすべておじゃんになるプランです。私は不動産業を経験したことはありませんが、店舗付き住宅なんて売れないような気がします。これさえクリアできたら、悪くないプランだと思うのですが。

ではでは^^

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