私が脱サラして開業するまでを振り返った。無計画フリーターが飲食店に弟子入りして店をオープンするまでの話。

カフェで働く男性

ひとくちに飲食店を開業するといっても、お金がとれる価値のものを安定して提供できなければ、いくら箱を立派に作っても立ち行かなくなります。スクールで学ぶ・店で修業する・独自で開発するなど、道のりは人によってさまざまですね。私の場合はどうだったか、お話しします。

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OL生活から飲食店開業まで

無計画なのにOLを辞めた

最初は普通に企業に勤めるOLでした。でも私も若かったので、仕事が面白くなくてどんどん腐っていってしまい、転職活動も何もせずにいきなり辞めてしまったのです。びっくりするほどおバカですね。当時考えていたことは「このままでは何も身に着けられずに時間だけが過ぎてしまう」という焦りだけでした。他は何にも考えていなかったのです。

フリーター生活突入

親の反対を振り切って辞めた次の日から無職です。とりあえず、寮から出ないといけないので在職中にアパートを借りて(それぐらいの知恵はあったみたい^^;)、退職後の自分の居場所だけは確保しました。

辞めてからは、自分には何ができるのかをボンヤリと考えていました。特にお金になるようなスキルもないし、自分にできそうなこと&やってみたいと思ったのが飲食店の開業です。その時に、自分には何屋ができそうかということも考えていました(サラリーマン辞めて飲食店開業。あなたは何を売りますか?経験者の私なら業種・業態選びはこうする。選ぶポイントを抑えよう)。

自分にできそうなこと(この表現、何度も出てきてすみません汗)を考えながら、リアルでは普通のバイト生活をしていました。最低限、家賃と食費は稼がないといけないしね。で、とりあえず飲食店の裏方を勉強しようと思った私は大戸屋に入ったのでした。

大戸屋&通販会社の2足のわらじ

大戸屋だけだと飽きてしまうので、縁があって誘ってくれた小さい通販会社に週の1/3くらいバイトするようになりました。ちなみに通販会社は日本橋にあり、周囲の環境はすごくセレブでした。三越や文明堂など、日本が誇る老舗が集中する一等地です。

当時は明日食べていくために将来の見通しもないままフリーター生活を送ってましたから、そんなセレブな街を歩いていると自分がすごくちっぽけな存在に思え、意味不明なプレッシャーに押しつぶされそうだったのを覚えています。

日本橋にお弁当を売りにくる外国人

(一応身バレを防ぐためにぼかした表現になります)当時、日本銀行の前にはサラリーマンのランチ需要を当てこんだ格安弁当業者がひしめいていました。その中に唯一、ある外国人が母国のご当地メニューをお弁当にしてワンコインで売っていたのです。

彼が売るお弁当は周囲に比べて異色だったし、実際美味しかったので大繁盛でした。私の職場でも評判がよく、私も初めて食べる味だったので感激して常連になりました。しばらく常連として彼のお弁当を買っていたのですが、ある日思い切ってお願いしてみたのです。

「給料なしで働くから、作り方を教えてくれませんか?」と。

ほとんどダメもとで言ってみたわけですけど、彼は快く承諾してくれました。こうして私は大戸屋・通販会社・外国人の弁当屋の3足のわらじで働くことになったのでした。余談ですが、普通は料理のレシピというのは他人には教えないものだと思います。でも人はお金だけで動くものではないので、まずは勇気を出して誠意をもって飛び込んでみることじゃないでしょうか。

そして、もし断られてもめげずにしつこくトライする・もしくはさっさと次に行くことです。落ち込んで立ち止まるのが一番損しています(と、自分にも戒めてみる)。

外国人の弁当屋でほぼ1年

結局、約1年間お弁当屋でお世話になりました。彼は仕入れの伝票・売上などすべて見せてくれました。働く約束をしていない日でも、ピンチのときはバイトが入ってなければ手伝いに行きましたし、調理・盛り付け・運搬・接客・留守番などあらゆることをしてできる限り吸収しました。

1年がたったころ、彼が親しくしている不動産屋さんが物件情報をもってきてくれて、そのまま開業の運びとなりました。私自身も物件探しはしていましたが、結局は縁で開業することになりました。

技術習得と同じくらい営業の実践は重要

スクールや独自開発も悪くはないけど

飲食店開業にあたって技術習得するには大別してスクールにいくか・店で修行するかになると思います。自分で開発するという道もありますが、簡単ではありません。私もワンルームのアパートで開発作業をしたこともありましたが、すぐに挫折しました。

それはやはり人間、ひとりの脳みそから出てくることなどたかが知れているということ・業務用の厨房と家庭のキッチンでは全く違うので、常に実践ではない「ごっこ」を脱しない不安感につきまとわれていました。できないことはないでしょうが、厳しい道だと思います。習得したものに自分の個性(アレンジ・工夫)を加えていく方が現実的な気がします。

店での実践の重要性

スクールに行くことは有益だと思いますが、実際に営業しているお店で勉強することは一度はやっておくべきだと思います。それは練習は実践にはかなわないから。売上や客数、それに応じた忙しさ(ピーク時の提供スピードに慣れることは重要です)、立ち上げからダウン(店じまい)までの1日の流れ。スクールではこれらを体験できません。

管理人から

いろいろ書きましたが、目的地につくまでにどんな道で行くかはその人の自由です。ただ、一言だけいわせてもらうなら「実際の店の営業を立ち上げからダウンまで体験すべし」ということだけです。私はその意味で、大戸屋にバイトして非常によかったと思っています。ではでは。